現場での活躍を目指すことや、キャリアアップを達成することは看護師にとって大きな目標となります。しかし、どのようにして看護師として成長すれば良いのか、何から始めれば良いのか分からないと悩む人もいるでしょう。そんな時は、仕事ができる人が身近にいないかを探してみましょう。どの職場にも優秀だと思えるような人がいるとは限りません。もし同じ職場でそのような人に出会うことができたなら、しっかり観察して自分を伸ばすための参考にするべきでしょう。
ところが、そこまでは発想として辿り着いたとしても、観察の仕方次第では失敗してしまうことはよくあります。全体的な能力を比較してみたものの、何をしたら追いつけるのか分からないという状況に陥るのは典型的な例です。また、総合力として到底追いつけそうにないと判断して諦めてしまう場合もよくあることでしょう。全体的な比較をしてしまうとやる気を失うことになりかねません。大事なのは、全体像を見て自分と比較するのではなくもっと具体性を持って考えてみることです。どんなに仕事ができる人でも、どこかで必ず小さな失敗やミスをしてしまいます。そういったときにどのような対応をとっているのか、次に活かすためどうやって自身で心掛けているかなどを観察することが重要です。また、現場で自分が感じた視点だけでなく他の人の視点で語られた、仕事で活躍する人の共通点を参考にしてみるのも大切です。
現場でできる人の能力を観察する際は、「仕事ができる」という印象をなぜ受けたのかをよく分析し、特徴を一つ一つ挙げていくようにしましょう。特徴の分析をして自分の能力とよく比較してみると、何が足りていないのかがはっきりと分かるはずです。それを補っていけば看護師として活躍できる可能性を高めることができるでしょう。できる限り具体性の高い特徴を見出して比較することが、自身のスキルを伸ばすために必要なのです。